そのメール、本当に届いてますか?」WordPressサイトからのメール配信で信頼性を高めるための3つのポイント
WordPressサイトからのメール配信で信頼性を高めるためのステップバイステップガイド
❓なぜメールが届かない?
WordPressサイトのお問い合わせフォームや予約システムなどから自動送信されたメールが、GmailやYahoo!メールなどで迷惑メールフォルダに入ってしまったり、まったく届かないという現象。
その原因の多くは、メールが正しいドメインから正しく送信されていると証明できていないことにあります。つまり、信頼性の低いメール送信として判断されているのです。
✅ 信頼されるメール送信のための3ステップ
1. SPF・DKIM・DMARCの設定でドメインの信頼性を証明する
■ SPFレコードの設定(Sender Policy Framework)
ドメインのDNSに以下のようなTXTレコードを追加します:
v=spf1 include:lolipop.jp ~all
これは「このドメインからメールを送っていいのは lolipop.jp 経由だけですよ」と宣言するものです。ムームードメインでの設定手順:
- ムームードメインにログイン
- 対象ドメインの「ムームーDNS設定変更」へ
- 種別:TXT、サブドメイン:空欄、値:
v=spf1 include:lolipop.jp ~all
■ DKIM(DomainKeys Identified Mail)
ロリポップの標準メールでは未対応のため、設定は不要。ただし、Google WorkspaceやSendGridなどを使う場合はDNSに専用の公開鍵を追加する必要があります。
■ DMARC(Domain-based Message Authentication, Reporting and Conformance)
DMARCは、SPFまたはDKIMが失敗した場合にどう処理するかを示すポリシーです。
DNSに以下のTXTレコードを追加します:
v=DMARC1; p=quarantine; fo=1
ムームードメインでは:
サブドメイン:_dmarc
種別:TXT
内容:v=DMARC1; p=quarantine; fo=1
2. WordPressのメール送信をSMTPに切り替える
通常、WordPressのプラグイン「Contact Form 7」などが送信するメールは、サーバー内蔵の mail() 関数や PHPMailer を利用して擬似的にメールを送信しているだけで、GmailやOutlookのような外部の正規SMTPサーバーを経由していないことが多いです。
そのため、送信元アドレスと実際の送信経路が一致せず、SPFやDMARCで「なりすまし」と判定されることがあります。
こうしたリスクを避けるためにも、SMTPプラグインを導入して、自分のドメインに正当な送信権限を持つサーバーを通じて配信することが重要です。
WP Mail SMTPプラグインの設定手順(ロリポップメール使用時)
- プラグイン「WP Mail SMTP by WPForms」をインストール&有効化
- 「WP Mail SMTP」→「設定」へ移動
- メーラーで「Other SMTP」を選択
- 以下を入力:
項目 | 設定値 |
---|---|
SMTPホスト | smtp.lolipop.jp |
SMTPポート | 587 |
暗号化 | STARTTLS |
認証 | チェックを入れる |
ユーザー名 | info@yourdomain.jp(自分のアドレス) |
パスワード | メールアカウントのパスワード |
- FromアドレスとFrom名を設定し、「このアドレスを強制使用」にチェック
- 設定を保存後、「メールテスト」タブからGmail宛にテスト送信
3. 結果をGmailで確認する
送信されたメールをGmailで開き、「その他」→「メッセージのソースを表示」で以下のような記述を確認します:
まとめ:この3つをやれば、迷惑メール扱いは激減!
- DNSでSPF・DMARCを正しく設定
- SMTPプラグインで送信経路を明確に
- テスト送信で信頼度をチェック
迷惑メールで埋もれない、お問い合わせ対応漏れゼロの信頼されるサイト運営を目指しましょう!
※この情報はロリポップ×ムームードメイン環境を前提としています。他サーバーを使う場合はSMTP情報やSPF内容が変わることがあります。