Stay Home
Don't worry be happy
思い返せば生まれてから今まで
とてつもない災害を何度も経験してきました。
阪神淡路大震災の時、私の両親は神戸に住む親戚たちにすぐに電話で安否確認をしていました。
一件、どうしても電話が繋がらないところがあり、両親はとても狼狽していたのを覚えています。
数日後にやっと連絡がついて、無事だと確認できました。
テレビで見た光景は、とても信じ難い物でした。
バブルが崩壊し、社会が騒めく様は、正直、当時の私にはよくわかりませんでした。
後に、日本経済が、社会のあり方が、大きく変わったんだなぁと感じました。
子供の頃は21世期がどんな時代なのか、未来はどんな明るさなのか… 夢見ていましたが
テレビで映し出されたのは灰色の空と恐怖でした。
象徴的だった景色は悲しみと怒りに飲み込まれ、双子の塔が崩れ去りました。
東日本大震災… 今まで体験したことのない揺れが平穏な日を一変させました。
屋内で飼っているミドリガメの水槽の水が大きく揺れ、溢れ出したのを見て、直感で尋常ではないことがわかりました。
そして、人類史上最悪の事故が起きました。
正直、私はその時既に「絶望」のようなものを感じていましたが、それでもこの日本という国は、
いろんな問題を抱えつつも、いろんなことを誤魔化しつつも、いろんな涙を拭いながら、耐えて耐えて
みんな笑顔で… 頑張って笑顔になって生きてきました。
去年、台風19号の時は私が住んでいる地域に避難警報が出ました。
それでもなんとか、鶴見川は氾濫することなく、スタジアムと多目的貯水池に助けられました。
今、私たちはそれら災害をも上回る恐怖に直面しています。
COVID-19 新型コロナウィルス感染症の蔓延が世界中に広がりました。
今は、ほとんどの企業、店舗、自営業者、フリーランス
そして、子供たちが、高齢者が、いや… 全ての人々が不安と恐怖の中に生きている。
信じられないほど多くの企業が倒産し、店舗が閉店してしまいました。
それはきっと、これからまだまだ増えるでしょう。
直視すると、涙が止まらない。
これは現実なのか?
本当に、本当に信じ難い現実です。
What we can do now
今何ができるのか
自分には今何ができるのか…
外出自粛要請に従い、不要不急の外出をしない。
自分がもし感染していたら…
見ず知らずの、たまたますれ違っただけの人が命を落としてしまうかもしれない。
大切な人を苦しめてしまうかもしれない。
愛する人の命を奪うかもしれない。
人と人との距離を、こんなにも意識したことはいまだかつてない。
人との距離感を間違えてしまいがちな私は、今人生で最も人との距離感を意識しています。
Stay Home
そんな中、とてつもないリスクを背負い、頑張って働き続けている方々がいます。
医療従事者の方々、スーパーの方々、コンビニスタッフの方々、配送業の方々、営業自粛要請を受けても、店舗の家賃、従業員の給料などを支払わなければならないために、休業したくてもできない飲食店の経営者たちなど… 多くの人々がリスクを背負い、非難されるかもしれない恐怖を抱きながら、今日も明日も戦っています。
どうか、今 考えてください。
自分には何ができるか
せめて、せめて できるかぎり外出をしないでください。
もし、自分が感染してしまったら
誰かが感染してしまいます。
「死なせてください」と声を出せないほど苦しみます。
そして、場合によっては、誰にも「さよなら」を告げられず死んでゆきます。
ゴールデンウィークは来年もあります。
もう少し我慢すれば、みんな笑顔で遊べます。
浴びるほどお酒も飲めます。
破産するほどパチンコもできます。
今は ただ 家にいてください。
お願いです。
大きなリスクを抱えながら、それでも私たちのために、必死に働いている方々がいます。
だから、そうでない方は
どうか ご自宅から出ないでください。
政府が発出した緊急事態宣言には法的な強制力も罰則もありません。
それがどういう意味なのか もう一度考えてみてください。
日本国民は、そんなものがなくても相手のことを思って、自主的に行動できるからです。
強制されなくても、守れる国民だからです。
世界一秩序的な国だからです。